IT（情報技術）は、現代社会に欠かせない分野です。ビジネスシーンでも、ITに関する英語表現は頻繁に使われます。
しかし、IT用語は専門的で難解なものが多く、正しく理解したり発音したりするのは簡単ではありません。そこで、この記事では、ITに関する英語表現の基礎知識から応用例までをわかりやすく解説します。
この記事を読めば、IT部門や職種、プロジェクト、サービスや製品、トレンドやイノベーションなどに関する英語表現が身につきます。ビジネスシーンでITに関する英語を使う機会が多い方は、ぜひ参考にしてください。
ITとは何か？ITの英語表現の基礎知識
まずは、ITという言葉の意味と発音を確認しましょう。ITとはInformation Technology（情報技術）の略で、コンピュータやインターネットなどを使って情報を処理する技術や分野を指します。ITはアイティーと発音します。また、ITに関連する英語表現は多岐にわたりますが、ここではよく使われるものや重要なものを紹介します。
IT用語の発音や意味、読み方、関連用語などを確認する
- computer（コンピュータ）：電子計算機やデジタル機器の総称。パソコン（personal computer）、ノートパソコン（laptop computer）、タブレット（tablet computer）、スマートフォン（smartphone）などがあります。
- internet（インターネット）：世界中のコンピュータやネットワークが相互に接続された巨大な情報空間です。web（ウェブ）、online（オンライン）、cyberspace（サイバースペース）などが関連用語です。
- software（ソフトウェア）：コンピュータに命令やデータを与えるためのプログラムやアプリケーションの総称です。OS（オペレーティングシステム）、browser（ブラウザ）、word processor（ワードプロセッサ）などがあります。
- hardware（ハードウェア）：コンピュータの物理的な部品や装置の総称です。
CPU（Central Processing Unit、中央演算装置）、RAM（Random Access Memory、ランダムアクセスメモリ）、keyboard（キーボード）、mouse（マウス）、monitor（モニター）などがあります。 - network（ネットワーク）：複数のコンピュータや機器が通信回線や無線で接続されたシステムで、ネットワークと読みます。LAN（Local Area Network）、WAN（Wide Area Network）、Wi-Fi（ワイファイ）、Bluetooth（ブルートゥース）などがあります。
- data（データ）：コンピュータが処理する情報の単位で、データと読みます。数字や文字や画像や音声などがあります。database（データベース）、data analysis（データ分析）、data mining（データマイニング）などが関連用語です。
- file（ファイル）：データをまとめて保存したものです。
拡張子（extension）で種類を区別します。拡張子にはdoc（ドック）、pdf（ピーディーエフ）、jpg（ジェイペグ）、mp3（エムピースリー）などがあります。 - email（メール）：インターネットを使って送受信する電子メール。eはelectronic（電子的な）の略です。address（アドレス）、subject（件名）、attachment（添付ファイル）、spam（スパム）などが関連用語です。
- website（ウェブサイト）：インターネット上に公開された一連のwebページの集まりです。webはworld wide web（世界規模のウェブ）の略です。URL（ユーアールエル）、domain（ドメイン）、homepage（ホームページ）、blog（ブログ）などが関連用語です。
- security（セキュリティ）：コンピュータやネットワークやデータなどを不正な侵入や攻撃から守ることです。password（パスワード）、encryption（暗号化）、firewall（ファイアウォール）、virus（ウイルス）、hacker（ハッカー）などが関連用語です。
以上が、ITに関する英語表現の基礎知識です。これらの用語は、IT分野に限らず、様々な場面で使われるので、覚えておくと便利です。
IT部門や職種に関する英語表現
次に、IT部門や職種に関する英語表現を見ていきましょう。
IT部門とは、情報システムやネットワークなどを管理・運用・開発する部署や組織のことで、英語ではIT departmentやIT divisionと言います。IT部門には様々な職種があり、それぞれに専門性や役割があります。
ITエンジニア、プログラマー、システムアナリスト、データベース管理者、ネットワークエンジニアなどの職種とその英語表現を紹介する
- IT engineer（ITエンジニア）：IT分野における技術者の総称です。ソフトウェアやハードウェアやネットワークなどの設計・開発・運用・保守・改善などを行います。日本だとSEやプログラマーに該当、幅広くエンジニアという企業もありますね。
- programmer（プログラマー）：コンピュータに命令を与えるプログラムやコードを書く人（プログラマー）です。
software engineer（ソフトウェアエンジニア）やdeveloper（デベロッパー）とも呼ばれます。プログラミング言語（programming language）や開発環境（development environment）などを使って、ソフトウェアやアプリケーションやウェブサイトなどを作ります。 - system analyst（システムアナリスト）：情報システムの要件や仕様や設計を分析する人です。日本だと上流工程のSEでしょうか。
business analyst（ビジネスアナリスト）やsystem designer（システムデザイナー）とも呼ばれます。顧客や利用者のニーズや問題を把握し、最適なシステムの構想や計画やドキュメントを作成します。 - database administrator（データベース管理者）：データベースの構築や運用や保守を行う人です。DBA（ディービーエー）とも呼ばれます。
データの保存や取得や更新や削除などを効率的に行うために、データベースの設計や構成やパフォーマンスやセキュリティなどを管理します。 - network engineer（ネットワークエンジニア）：ネットワークの構築や運用や保守を行う人で、ネットワークエンジニアと発音します。network administrator（ネットワーク管理者）やnetwork technician（ネットワーク技術者）とも呼ばれます。コンピュータや機器が通信できるように、ネットワークの設計や構成や接続やトラブルシューティングなどを行います。
以上が、IT部門や職種に関する英語表現です。これらの職種は、IT分野における重要な役割を担っています。自分の職種や関心のある職種について、詳しく調べてみると良いでしょう。
ITプロジェクトに関する英語表現
続いて、ITプロジェクトに関する英語表現を見ていきましょう。
ITプロジェクトとは、IT部門が顧客や利用者のニーズに応えるために行うシステム開発や改善などの一連の活動のことで、英語ではIT projectと言います。ITプロジェクトでは、プロジェクトマネジメントやチームワークが重要です。
プロジェクト計画、要件定義、設計、開発、テスト、納品などのプロセスとその英語表現を紹介する
- project plan（プロジェクト計画）：プロジェクトの目的や範囲や期間や費用や品質などを決める文書です。project manager（プロジェクトマネージャー）が作成し、stakeholder（ステークホルダー）と合意・承認してもらいます。
- requirement definition（要件定義）：顧客や利用者が求めるシステムの機能や性能などを明確にする作業です。
requirement specification（要件仕様）とも言います。
system analyst（システムアナリスト）が行い、requirement document（要件文書）にまとめます。 - design（設計）：システムの構造や動作やインターフェイスなどを詳細に決める作業です。
design specification（設計仕様）とも言います。system analyst（システムアナリスト）やprogrammer（プログラマー）が行い、design document（設計文書）にまとめます。 - development（開発）：プログラムやコードを書いてシステムを実現する作業です。implementation（実装）やcoding（コーディング）とも言います。programmer（プログラマー）が行い、source code（ソースコード）やexecutable file（実行ファイル）などを作成します。
- test（テスト）：システムの動作や品質や問題点などを検証する作業で、テストと読みます。testing（テスティング）とも言います。
unit test（単体テスト、UTと略すこともあります）、integration test（結合テスト、ITと略すこともあります）、system test（システムテスト、STと略すこともあります）、user acceptance test（ユーザーアクセプタンステスト、UATと略すこともあります）などがあります。 - delivery（納品）：システムを顧客や利用者に引き渡す作業です。deployment（デプロイメント）やrelease（リリース）とも言います。project manager（プロジェクトマネージャー）が行い、delivery document（納品文書）やoperation manual（操作マニュアル）などを提供します。
以上が、ITプロジェクトに関する英語表現です。これらのプロセスは、ITプロジェクトの成功に欠かせないものです。自分が関わるプロジェクトの内容や進捗状況について、正確に伝えることができるようにしましょう。
ITサービスや製品に関する英語表現
次に、ITサービスや製品に関する英語表現を見ていきましょう。
ITサービスとは、IT部門が顧客や利用者に提供する情報システムやネットワークなどのサービスのことで、英語ではIT serviceと言います。
IT製品とは、IT部門が開発したり利用したりするソフトウェアやハードウェアなどの製品のことで、英語ではIT productと言います。
サーバー、クラウド、データベース、アプリケーション、セキュリティなどのサービスや製品とその英語表現を紹介する
- server（サーバー）：ネットワーク上で他のコンピュータや機器にデータやサービスを提供するコンピュータです。web server（ウェブサーバー）、mail server（メールサーバー）、file server（ファイルサーバー）、database server（データベースサーバー）などがあります。
- cloud（クラウド）：インターネット上にある仮想的な空間です。cloud computing（クラウドコンピューティング）、cloud service（クラウドサービス）、cloud storage（クラウドストレージ）、cloud platform（クラウドプラットフォーム）cloud application（クラウドアプリケーション）などがあります。クラウドを利用すると、自分のコンピュータや機器にデータやソフトウェアを保存したりインストールしたりする必要がなくなります。
- database（データベース）：データを整理して保存するシステムです。database management system（データベース管理システム）、relational database（関係データベース）、SQL（Structured Query Language）、NoSQL（No Structured Query Language）などがあります。データベースを利用すると、大量のデータを効率的に検索したり分析したりすることができます。
- application（アプリケーション）：コンピュータや機器に特定の機能やサービスを提供するソフトウェアで、アプリケーションと発音します。app（アップ）とも言います。desktop application（デスクトップアプリケーション）、web application（ウェブアプリケーション）、mobile application（モバイルアプリケーション）、cloud application（クラウドアプリケーション）などがあります。アプリケーションを利用すると、仕事や勉強や趣味などに役立ちます。
- security（セキュリティ）：コンピュータやネットワークやデータなどを不正な侵入や攻撃から守るサービスや製品で、セキュリティと発音します。security software（セキュリティソフトウェア）、security system（セキュリティシステム）、security service（セキュリティサービス）、security policy（セキュリティポリシー）などがあります。セキュリティを強化すると、情報漏洩やウイルス感染やハッキングなどの被害を防ぐことができます。
以上が、ITサービスや製品に関する英語表現です。これらのサービスや製品は、IT分野における価値や成果を生み出すものです。自分が利用したり提供したりするサービスや製品について、詳しく説明できるようにしましょう。
ITトレンドやイノベーションに関する英語表現
最後に、ITトレンドやイノベーションに関する英語表現を見ていきましょう。
ITトレンドとは、IT分野で最新の技術や動向を指す言葉で、英語ではIT trendと言います。
ITイノベーションとは、IT分野で革新的な技術やサービスを生み出すことで、英語ではIT innovationと言います。
人工知能（AI）、ビッグデータ（Big Data）、ブロックチェーン（Blockchain）、仮想現実（VR）、拡張現実（AR）などのトレンドやイノベーションとその英語表現を紹介する
- artificial intelligence（人工知能）：コンピュータに人間のような知能や学習能力を与える技術です。AIとも言います。machine learning（機械学習）、deep learning（深層学習）、natural language processing（自然言語処理）、computer vision（コンピュータビジョン）などがあります。AIを利用すると、画像や音声やテキストなどのデータを高速に分析したり生成したりすることができます。
- big data（ビッグデータ）：膨大な量や種類や速度のデータのことです。volume（ボリューム）、variety（バラエティ）、velocity（ベロシティ）などが特徴です。big data analysis（ビッグデータ分析）、big data platform（ビッグデータプラットフォーム）、big data application（ビッグデータアプリケーション）などがあります。ビッグデータを利用すると、様々な分野で新たな知見や価値を発見することができます。
- blockchain（ブロックチェーン）：分散型のデータベースです。block（ブロック）とchain（チェーン）の組み合わせです。blockchain technology（ブロックチェーン技術）、blockchain network（ブロックチェーンネットワーク）、blockchain application（ブロックチェーンアプリケーション）などがあります。ブロックチェーンを利用すると、信頼性や透明性や効率性の高い取引や契約を行うことができます。
- virtual reality（仮想現実）：コンピュータによって作られた現実感のある空間です。VR（ブイアール）とも言います。virtual reality device（仮想現実装置）、virtual reality headset（仮想現実ヘッドセット）、virtual reality game（仮想現実ゲーム）などがあります。仮想現実を利用すると、様々な体験や学習や娯楽を楽しむことができます。
- augmented reality（拡張現実）：現実の空間にコンピュータによって作られた情報や画像などを重ねる技術です。ARとも言います。augmented reality device（拡張現実装置）、augmented reality application（拡張現実アプリケーション）、augmented reality glasses（拡張現実メガネ）などがあります。拡張現実を利用すると、現実の空間に付加価値を与えることができます。
以上が、ITトレンドやイノベーションに関する英語表現です。これらのトレンドやイノベーションは、IT分野における変化や可能性を示すものです。自分が興味や関心のあるトレンドやイノベーションについて、積極的に学んでみると良いでしょう。
おわりに
この記事では、ビジネスシーンで活用できるIT用語の英語解説を行いました。ITに関する英語表現は、IT部門や職種、プロジェクト、サービスや製品、トレンドやイノベーションなどに分けて紹介しました。この記事を読んで、ITに関する英語表現の理解や習得に役立てば幸いです。ITは日々進化している分野なので、常に最新の情報や知識をキャッチアップすることが重要です。ITに関する英語表現をマスターすれば、ビジネスシーンでのコミュニケーションや交渉がスムーズになります。ぜひ、この記事を参考にして、ITに関する英語表現を使いこなしてください。
このブログでは、仕事で英語を使う方向けに情報を発信しています。様々なシチュエーションに応じた表現、ビジネスシーンでの会話のTipsを記事にしていますので、チェックしてみて下さい。会計や税務、関西についての用語についてまとめた記事もありますので、参考にしていただけるとうれしいです！
